「アニメ映画でちょっとした幸せを」。
アニメ映画大好きブロガー古賀真夏です。
1994年に公開されてから現在まで愛されている「ライオンキング」シリーズ。今回は超実写版として現代に蘇った「ライオンキング」のレビューをします。
映画にとどまらず、ブロードウェイ・ミュージカル、日本では劇団四季などミュージカル等様々な分野で演じられています。ディズニー映画の中でも息の長い身近にある作品ではないでしょうか。
「ライオンキング1(以下、「旧劇版」)」、「ライオンキング2」、「ライオンキング3」鑑賞済。派生作品としてシンバの第二子カイオンが活躍する「ライオン・ガード」も鑑賞済です。
※今回は【IMAX3D】で鑑賞時のレビューになります。
ストーリー: 30/40
作画: 7/10
音楽: 8/10
演技: 7/10
惹き込まれ度: 14/20
超実写度: 8/10
総括: 74/100(時間をかける+αの価値あり)
あらすじ(公式サイトより引用)
命あふれるサバンナの王国プライドランド。その王であるライオン〈ムファサ〉に、息子〈シンバ〉が誕生する。だが、シンバはある“悲劇”によって父ムファサを失い、王国を追放されてしまう。
新たな世界で彼は仲間と出会い、“自分が生まれてきた意味、使命とは何か”を知っていく。王となる自らの運命に立ち向かうために―。
レビュー
ストーリー 30/40
まさに王道。乗り越えがたい苦難にぶつかり過去を忘れるために逃げるも、再び奮い立ち困難に立ち向かう。観た方を一歩前に踏み出させてくれるような素敵な作品です。
旧劇版も含めて本当に何度も鑑賞していますが、何回観ても飽きることがないストーリー。かと言って深刻すぎることもない。非常に心地よいエンターテイメントだと思います。
旧劇版と比較して変更点もいくつかあったので、そちらを見つけながら観てみるのも楽しいと感じます。
作画 7/10
超実写版ということでどのようになるのだろうと思っていましたが、本当のライオンがそこにいるようでした。IMAX3Dだったこともあり、臨場感が凄かったです。
映画というかフルCGの技術もここまで来ているのかといい意味で驚きました。毛並みの立ち方など本当に細かいところまでしっかりと表現されていました。正直フルCGの凄さを体感するだけでもお釣りが来るかもしれません。
ただ一つだけ。総括で書かせていただきますが、リアルにすればいいというものでもないということも少し感じました。少なくとも虫が苦手な方は厳しいので注意してください。
音楽 8/10
やっぱり「ライオンキング」は音楽が素晴らしい。そのことを再確認させてくれました。ティモンとプンバァが本当にいい味を出しています。特に「ハクナ・マタタ」は劇場でエンドレスリピートして欲しいと思ったほどでした。
劇中歌が入るタイミングもバッチリで、少し中だるみになりそうかなという時にエンターテイメント性で楽しませてくれます。
演技 7/10
今回吹替版ではなく字幕で観たため(IMAX版が字幕しかなかったです)、逆に少し違和感がありました。これまではずっと吹替版で「ライオンキング」シリーズ作品を観てきていたので。
しかし、いい意味でいつも聞き慣れた歌が新鮮に感じて楽しかったです。本場の方たちはこの歌詞で聞いているのだなと思うと少し感慨深いものもありました。
恐らく字幕の翻訳等とは吹替版は台詞が変わる部分もあると思うので、吹替版も観てみたいなと。歌の上手さ含め違和感など全く無かったのでこのレビューです。
惹き込まれ度 14/20
最初のシーンでのあまりもの実写度に完全に引き込まれました。3Dということもあり、まるで本当に動物たちが目の前にいるようでした。やはり見る媒体によっても惹き込まれ度は変わるという印象でした。
特に今回のような大自然の中でのストーリーとなると、景色の立体感はより生かされるのではないかなと。3Dという意味を抜いても、画面の端から端まで描かれた細かい自然は観ているだけで楽しかったです。
ただ実写に近い動物たちが話すということに少し違和感があり、心離れる部分もありました。
超実写度 8/10
本当にその場に動物がいるような感覚でした。お互いの顔をこすり合わせるシーンなどは「動物園で観たことある!」とそんな感想が湧いてくるほどでした。公式でも「超実写版」と謳っていますが、その言葉に偽りなしかと。
「トイ・ストーリー」とはまた違ったフルCGアニメーションの到達点を観させてもらった気がします。ジャングルに住んでいる蜘蛛や虫等も本物かと思いました。本当に凄くリアルなので虫等が苦手な方は注意してください(2回目)。
総括 74/100
「アニメ映画を実写化することがプラスに働くとは限らない」。私の中でアニメ映画について様々考えさせてくれるきっかけをいただいた作品でした。
ここにアニメ映画の存在する一つの価値があるのではないかと、いい意味で教えてもらいました(いつか考察も書けたらなと思います)。
旧劇版を何度も観ているので、対応するシーンも覚えていて自然と比較しながら観ていたのですが、いい意味でも悪い意味でも実写化すると表現の幅が狭まる。このことは強く感じました。
私としてはライオンキングのエンターテイメント的な側面が好きだったこともあり、その部分が実写化されたことにより抑制されていたのはマイナスだったのかなと思いました。
きっと旧劇のアニメアニメしていたライオンキングを観ていなければ、また全然違った感想になっていたのだろうなと。映像だけでも一見の価値ありですので、あくまでも別物の新しい物語としてそのような距離感で観てみるとより楽しめると思います。
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